
シニア世代のお悩み
シニア世代のお悩み
「年齢のせい」と片づけずに、大切な気づきの第一歩を
年齢を重ねるにつれ、「最近物忘れが増えた」「名前がすぐに出てこない」など、考える力の変化を感じることは誰にでもある自然なことです。しかし、「何かが前と違う」「何となく違和感がある」という小さな気づきが、じつは早期の支援やケアの大切なサインであることもあります。
当院では、加齢にともなう自然な変化から認知症まで、幅広い視点でこころとからだの状態を総合的にサポートしています。
人生の節目を迎えるシニア世代は、身体や認知機能の変化だけでなく、大切な人との介護や別れ、喪失体験など、さまざまな出来事に直面しやすい時期です。
以下は、シニア世代に特に多いライフイベントと、それにともなうお悩みの一例です。
ライフイベント・状況 | よくあるご相談内容 |
---|---|
物忘れや考える力の変化 | 同じ話を繰り返す、予定を忘れる、道に迷う、 認知症の心配など |
怒りっぽさや性格の変化 | 被害的な言動、無関心、感情の起伏、 家族との関係に悩む |
大切な人の病気・けが・介護への対応 | 不安や混乱、眠れない、気力が出ない、 支える側としての疲労感 |
死別や喪失体験 | 涙が止まらない、孤独感、眠れない、 日常への意欲がわかない |
自分や家族の将来への不安 | 「今は困っていないが、将来が不安」 「記憶力をチェックしておきたい」など |
介護者・支援者としてのこころの負担 | 限界を感じている、どう接すればいいかわからない、周囲に相談できず孤立している |
介護施設・グループホームでの対応の悩み | 認知症の行動・心理症状(BPSD)への対応、 関係づくり、環境調整へのアドバイス希望 |
「認知症かもしれない」と感じる瞬間は、誰にとっても不安をともなうものです。
認知症にはさまざまな種類があり、早い段階での気づきと適切な対応によって、その後の生活の質が大きく変わります。
当院では、必要に応じて血液検査、頭部MRI、脳血流SPCT検査などの
画像検査を近隣の医療機関にて受けていただき確定診断を行います。
記憶だけでなく、感情や行動の変化、日常生活の中での違和感も含めて総合的にとらえ、
ご本人やご家族とともに対応策を考えていきます。
認知症や病気、ケガの影響を受けるのはご本人だけではありません。
介護や支援を担うご家族や周囲の方にとっても大きな変化や負担を伴います。
「怒られてばかりで、どう接すればいいかわからない」
「自分ばかりが頑張っているような気がしてつらい」
——そんな気持ちを、ひとりで抱えていませんか?
介護や見守りのストレス、葛藤、孤独感などは、心身の不調につながることもあります。
当院では、支える方のこころのケアにも力を入れています。
介護にともなうストレスの整理、認知症の行動・心理症状への対応方法の助言、
施設等での関わり方のご相談などにも対応しております。
加齢によるこころとからだの変化は、誰にでも訪れるものです。
でも、その変化に気づき、適切にケアしていくことは、これからの人生をより自分らしく、
安心して過ごすための大切な一歩です。
不安や違和感があったとき、「もう年だから」と我慢せず、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちは、あなたとご家族のこれからを支える伴走者として、こころを込めてお手伝いします。
あなたらしく暮らすための一歩を、一緒に踏み出しましょう。
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